言語能力を伸ばすには、インプットが欠かせません。
例えば日本語でも本を読まない人と読む人では、日本語力にかなりの差が出るはずです。
言語能力=インプット量、と言ってもいいかもしれません。
でも、ちょっと考えてみましょう。
フランス語ができるようになりたいとします。
そこでフランス語をず〜っと聴いて生活するとします。
さて、フランス語はできるようになるでしょうか?
ならないですよね。
この場合のフランス語は、ほとんど単なる雑音で終わります。
理解不可能なので。
実は、
言語能力=インプット量
これはちょっと間違っていて、正確には
言語能力=理解可能なインプット量
なのです。
本を大量に読む人の言語能力が高いのは、このためです。
ただし赤ちゃんは別です。
さて、ここからが本題です。
この場合の言語能力、正確には「インプット力」と言ってもいい能力です。
読んだり聴いたりして理解する力の事です。
インプット力=理解可能なインプット量
というわけです。
もちろん母国語が脳内に介入したらダメですよ。
英語を日本語に訳して理解する、ではなく、英語を英語のまま理解する力です。
これはだいたいTOEICのスコアと比例しがちです。
テストなので完全に比例はしませんが。
まあわかりやすいので、ここからはTOEICのスコアで説明しましょうか。
TOEIC400点の人とTOEIC700点の人が海外で生活するとします。
たとえ海外で生活していたとしてもTOEIC400点の人は、
周りから聞こえる英語に「理解可能なもの」が少ないため、インプット力がなかなか伸びません。
でもTOEIC700点の人は400点の人より「理解可能なもの」が多いため、こちらの方がインプット力がさらに伸びやすくなるわけです。
で、もうひとつ重要なのが「アウトプット力」です。
よく日本で言われるのが、「読めるのに話せない」とか、「TOEICで高得点なのに喋れない」ですよね。
これは喋る練習をしていないからです。
でも、ここで重要なポイントがあります。
・アウトプット力はインプット力に追いつくように成長する。
・アウトプット力はインプット力を超える事はできない。
の2点です。
自分が読んでも理解できない文章は、書けませんよね。日本語でも。
TOEIC900点でも英語を喋れない人がいるとします。
この人は喋る練習をすれば急激に伸びます。
伸び代がかなりあるからです。
だからインプット力をめちゃ鍛えていれば、喋れなくても全く問題は無いんですよ。
TOEIC600点でも英語をそこそこ喋れる人がいるとします。
この人は、アウトプット力の上限に達しつつあるかもしれません笑
そこからなかなか伸びないです。
インプット力を鍛えないと。
そもそもTOEICのリスニング問題がまともに聴き取れないレベルなので。
でもそれがよく分からず、「喋る練習をせねば」とか思ってるから伸びないんです。
そうそう、それとこれは重要な事なのですが、
インプット力と学校英語は、あまり関係無いかもですね。
学校英語は「文法の理屈」と「英語を日本語に訳す」という事がメインなので。
インプット力というのは、英語を英語のまま理解する能力の事です。
よく、
・日本人は英語の文法をやりすぎ
・日本人は英語は読めるけど喋れない
という意見を聞くんですけど、私に言わせてみれば、
・日本人は英語の文法をやってなさすぎ
・日本人は英語をほとんど読めない
です。
最後に。
実はこの
言語能力=理解可能なインプット量
ですが、
たぶん例外があります。
気にしなくてもいいですが😏